今週のPatent Enforcementの授業は、講師の先生が勤務しているローファームの会議室でゲストを迎えてのレクチャーでした(しかも、軽食付き)。
日本ではこのような形式の授業はなかなかないように思います。
ゲストの1人はJury Consultantという日本にはない職業の方でした。
Jury ConsultantはJury SelectionやJury Trialの際に弁護士をサポートする仕事をするそうです。例えば、Jury Selectionの際に選択する陪審員について調査結果に基づいて助言をしたり、実際に模擬陪審員を使って実際の陪審をシミュレートしたりするそうです。
講義中に模擬陪審のビデオを見せてもらいましたが、さすがにネイティブの陪審員同士の会話だけあって、何を言っているかサッパリ聞き取れませんでした
が、まるで喧嘩のような言い合いになる場面もあり、陪審としての1つの意見を出すことの難しさは映像だけでも十分に理解できました。
以前から特許訴訟における陪審員制度については問題になっていますが、このような陪審員によって出される評決によって訴訟当事者の運命が大きく変わってしまうアメリカの特許訴訟の怖さを改めて知らされました。
その他にもおもしろい話題がいくつかありました。
陪審に対するプレゼンにお金をかけすぎると、その当事者は「お金を持っている」というイメージを陪審員に与えてしまうので、逆効果になることもあるそうです
また、弁護士が白人か黒人かということも評決に影響することがあるそうです。アメリカの弁護士は、ホントに多くのことに気を遣わなければならないですね。
もう1人のゲストは陪審に対するプレゼンの際に弁護士をサポートする仕事をしている方でした。
途中でELMOという単語が出てきて、どうしてセサミストリートのElmoが関係するのかサッパリだったのですが、書画ビデオカメラシステムのことをその会社名から取って"ELMO"と言うらしいです。
3DのCGを使ってプレゼンをすることもあるそうで、トラックの衝突により建物が受けたダメージを説明するための精細な3D?CGを実例として紹介してくれました。
個人的には、そこまでしなくても(お金をかけなくても)わかりやすく説明する手段はあるように思うのですが・・・
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